やけどの水ぶくれにオロナインは効果がある?/軽症の時のみ対処可能
皮膚トラブル対処の万能薬とも言われるオロナイン軟膏ですが、やけどによる水ぶくれにも効果があることが最近注目されています。
どの程度のやけどであればオロナインで対処できるのでしょうか。
オロナインの正しい使い方も含めてまとめました。
【本当にやけども軟膏で対処可能?水ぶくれにも効果あり?】
すべてのやけどや水ぶくれがオロナインで対処できるわけではありません。
オロナインによる治療効果が期待できるのは、症状レベル1度に分類されるやけどまでと言われています。
このレベルのやけどは皮膚の表面にとどまっている程度で痛みもそれほど強くはなく、水ぶくれもできにくいとされています。
対処方法はとても簡単で、患部の表面に軽くひと塗りするだけです。
ただし、本来塗る必要のないごく軽度のやけどにも塗ってしまうと細菌感染を助長してしまう恐れがあるため、使用する症状の見きわめがとても重要です。
【オロナインが対処できないとされる水ぶくれの目安】
やけどによる皮膚の損傷が著しく目立つ場合や水ぶくれがあまりにもひどい場合にはオロナインによる対処は控えたほうが良いとされています。
症状分類で言えば2度〜3度のやけどがそれにあたり、水ぶくれが大きく膨らんでいる場合にもオロナインによる治療効果は期待できません。
その場合は専門の医療機関を受診することになります。
皮膚科の受診が基本になりますが、損傷が神経組織にまで達しているようなケースでは神経外科の診断を受ける必要があります。
また、頭部を火傷した場合には念のため脳の精密検査をすすめられる場合があります、
【まとめ】
ごく軽症の火傷であれば患部に軟膏を塗ることで症状を落ち着かせる効果が期待できます。
ただし、軟膏は万能薬ではありません。
皮膚の真皮にまで達するレベルになるとより専門的な治療が必要となるため、適切な応急処置をした後ただちに医療機関を受診しましょう。
また、ごく軽症の場合でも患部をよく消毒し、化膿や細菌感染のリスクから皮膚を守るようにしてください。
軟膏はあらゆる皮膚トラブルの応急処置に役立つ薬ですが、効果を過信するのは大変危険です。