アイシングで凍傷になった時の正しい処置
捻挫をしてしまったり、ヤケドなどをした時に氷や保冷剤などでアイシングをするかと思いますが、このアイシングによって凍傷になってしまう可能性があるので十分に注意しなければいけません。
そこでこちらでは、なってしまった時の処置方法についてご紹介します。
【アイシングで凍傷にならない処置方法】
凍傷は、登山の方だけがなるわけではありませんので注意しなければいけません。
凍った保冷剤を使って患部を冷やそうとすると温度が低くなりすぎているために、非常に凍傷になりやすいので絶対使用しないでださい。
また、冷凍庫から取り出したばかりの氷などは非常に温度が下がっていますので、使用する場合には必ず一度水に通すようにしたり、直接皮膚に当てないようにする事が重要になります。
スポーツの時によく利用するコールドスプレーは、近い距離で使用してしまうと症状があらわれやすいので距離を空けて使用するようにしてください。
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【アイシングで凍傷になった時の正しい処置】
アイシングで凍傷になった場合には、ぬるめのお湯などでゆっくりと患部を温めて血行をよくしてください。
患部に知覚が戻ったり、動かせるようになるまで時間をかけて温めてください。
次に病院に行き薬を投与する処置を行います。
症状が現れている時には、血行促進や細菌感染を予防しなければいけませんので、プロスタグランジン製剤や抗血小板剤、抗生物質、ステロイドなどの薬を投与してもらいます。
患部の状態によっては、軟膏などの処置が行われますが、この軟膏には患部を刺激から防ぐといった意味合いもあります。
【重度の凍傷になってしまったら】
一般的な処置方法では回復が見込めないような重度の凍傷の場合には、高圧酸素療法という処置を行います。
高圧酸素療法によって血液中に多くのの酸素を溶かし、体内にある酸素の濃度を上げる事で症状を改善する事が期待できます。
スポーツの後にアイシングしていたまま眠ってしまったり、早くアイシング効果をあげたいと思って、規定よりも低い温度で冷やしてしまうと、雪山でなくとも凍傷になってしまいます。
軽度の物でしたら早目に対応すれば、回復は早いのですが、重度の物になってしまうと、これまでの日常生活を送れなくなる可能性もありますので、十分に注意してください。