火傷で水ぶくれが破れた後の正しい処置方法/湿潤療法が主流です
火傷は日常生活でも起こる比較的多い怪我のひとつです。
赤く腫れるもの、水ぶくれが出来るもの、白くなるものなどさまざまな症状があります。
今回は水ぶくれの破れた後の処置方法についてお話していきましょう。
【水ぶくれはなぜ出来るのか?】
火傷で水ぶくれが起こるのは火傷の中でも2度の場合に起こります。
2度というのは火傷の重症度の中でも中程度なものとなります。
しかし、軽症であっても起こる場合があります。
皮膚の表面だけ損傷しているのであれば赤く腫れたりするだけで済むことがほとんどです。
しかし表面だけでなく、皮膚の深くまで損傷が及んでしまっている場合に血管などから水分が浸みだしてきます。
そのため水ぶくれとなって症状が起こります。
【破れた後の処置方法】
水ぶくれは基本的にはそのまま放置するのが一番です。
しかし保護していたとしても自然と破れてしまうこともあります。
その場合には細菌などによる2次感染を防ぐためにも保護することが大切です。
また、水ぶくれのもとになっている浸出液には治癒を促すものも含まれています。
そのため漏れ出ないように防ぐ意味でも絆創膏やガーゼなどで処置を行いましょう。
ここでオススメの方法は湿潤療法です。
【湿潤療法とは…】
湿潤療法というのは従来の乾燥させる方法ではありません。
昔は乾燥させてかさぶたを作る方法がとられていました。
しかし、近年では考え方が変わってきています。
ラップ療法に代表される湿潤療法が勧められています。
あえて乾燥させないことによって浸出液、さらに言えば自己治癒力によって回復を促すものになります。
【ラップ療法】
ラップ療法というのは患部にワセリンを塗ってラップを巻くという方法になります。
これは破れた後にラップを巻くことで浸出液を漏れ出ないようにして治癒力を高めるものになります。
市販のものでいえばキズパワーパッドなどの絆創膏も湿潤療法の一つです。
【まとめ】
水ぶくれが破れた後の処置をまとめます。
・細菌などによる2次感染を防ぐ
・浸出液による治癒を促す
・乾燥させない
・ラップやキズパワーパッドなどを使用する
火傷の水ぶくれが破れた後は、このような処置方法になります。
軽症の場合に推奨されている方法になりますので傷が深い、広範囲にわたって火傷をしている場合には病院で処置を受けましょう。
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